ZV-E10のピクチャープロファイル10でHDR動画を撮影
自分とは遠い存在と思っていたHDRですが、iPhone13 proとZV-E10を購入したことをきっかけにとても興味が湧き始め、2022年はハマりそうです。
早速、帰省時に実家の庭にやってきたメジロを撮影してみました。
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HDR動画とは
HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)に比べてより広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現できる表示技術です。(EIZOさんHPより)
通常、スマートフォンなどで室内から屋外を撮影すると、暗いところが黒く潰れてしまうか、明るいところが白く飛んでしまいますが、HDRであれば明るいところも暗いところも、どちらも綺麗に残せる、という技術。最近のiPhoneなどで撮ると、やけにパキッとした画質になるのもその影響なのでしょう。
さらに、ZV-E10は4Kという高精細さも相まって、かなり綺麗な映像が撮れます。
ピクチャープロファイル10
Sonyのカメラはあらかじめピクチャープロファイル(PP)というプリセットがあります。この中でHDRはPP10を使うことになります。
PP10:[HLG2]ガンマを用いたHDR撮影を行う場合の設定例
なお、Sonyのα7RIIIのヘルプページにはこう書いてありました。
HDR撮影について
本機はピクチャープロファイルで[HLG]、[HLG1]~[HLG3]のガンマを選択することにより、HDR撮影を行うことができます。ピクチャープロファイルの[PP10]にHDR撮影の設定例がプリセットされています。[PP10]を使って撮影した画像をHLG(Hybrid Log-Gamma)対応のテレビで再生することで、従来よりも広いレンジの明るさが再現可能になります。これにより、いままで白とびや黒つぶれでうまく再現できなかったシーンも撮影可能になります。 HLGは、国際規格Recommendation ITU-R BT.2100で定義されるハイダイナミックレンジテレビ方式のひとつです。
PP10の中ではHLG、HLG2、HLG3から選べますが、HLG2でほぼ大丈夫そうです。ダイナミックレンジの差のようですね。
編集はFinalCutでおこないました。FinalCutで編集する場合は、まずライブラリをHDRの設定にしなければならないので、HDR用のライブラリを作った方が良さそうです。
新規ライブラリの設定の際、または既存のライブラリを選んでインスペクタの「変更」を押して、「Wide Gamut HDR」を選びます。
編集するプロジェクトのレンダリング設定は、コーデック「Apple ProRes 4444」、色空間「Rec.2020 HLG」を選びました。あとは普通に編集するだけです。
YouTubeにHDRでアップロードする際は10ビットでなければならないようで、書き出し設定は下記のようにしています。
- フォーマット:Appleデバイス
- ビデオコーデック:HEVC10ビット
これで書き出した動画をYouTubeにアップすれば良いのですが、今回の短い動画でもHDRになるまで数時間かかりましたので気長に待ちましょう。